大阪小話その一
◆生国魂神社の「おタヌキさん」
昨年の9月から続いて火災のあった、ミナミの法善寺横町では、ちょっとした噂が流れていたのをご存知ですか?
実はあの火災、旧中座にあった「おタヌキさん」がさわったのでは・・・
◆ことは淡路島の民話「洲本八狸」から
洲本狸の頭領格で全国的に有名な「柴右衛門」の一番のエピソードは、武士に化けて海を渡り、大阪道頓堀へ芝居見物に出かけた話です。
元禄末の年(16年)、初代片岡仁左衛門の芝居見物に行ったとき、木戸銭の葉っぱから正体がばれてしまい、有馬屋という米屋の清蔵という猛犬に襲いかかかられ、殺されてしまいました。
そのためか、仁左衛門の芝居の人気が落ちてしまい、中座は不振が続いたので、よく調べると、その狸は淡路洲本の有名な狸と判明。
それではと手厚くお祀りすると仁左衛門の人気は回復し、名狂言が見られたということです。
その後、同じようなエピソードを持つ大阪の狸「八兵衛さん」と一緒に祀られ、芸事の神様として親しまれるようになりました。
◆中座解体後は?
御神体を故郷の淡路島に戻すことになりましたが、大阪にも残して欲しいという要望がでたため、天王寺区にある生国魂神社にも分祀されました。
◆おタヌキさんとは?
ここで言う、おタヌキさんとは、法善寺横丁に隣接し、平成11年10月に閉館した中座(劇場)に安置してあった「八兵衛大明神」のことです。
◆御神体はどのような?
特別な狸の置き物の様な物を想像されると思いますが、おタヌキさんを祀った神棚があるだけで、お姿はありません。
毎年劇場ゆかりの方を呼んで祭りを行うなど、きちんと祀られているので、さわるということはないと思いますとのことです。

